耳をすませば
生まれ育った家で、いま暮らしています。私は、昭和40年に生まれたのですが、病院ではなく、近くにある産婆さんがおられる家(助産院と今ではいうのでしょうか) で生まれたと母から聞いています。
母は、私が生まれる前から洋裁店をしていて、今もこの家で店を続けています。母のお腹にいるときから、ミシンや布を裁つ音を聞いて育ったので今でもその音を聞くと安心します。布を裁つ音、とっても心地いいのです。
家は東南の角地にあって東に玄関があり、風通しも日当たりもとても良く、東にむかって数分のところに小学校があります。そう、母校が目の前なのです。ようやく学校が始まって、東の窓から子供たちが帰っている足音や、笑い声が聞こえます。タッタッタッという足音やうれしそうな声を聞くだけでしあわせな気持ちになります。
耳をすませば、しあわせのかけらがたくさんあるんだなぁ。
母との暮らしについてはこれからゆっくり書き残しておきたいと思います。
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