宝物

認知症の症状に波はあるけれど確実に脳の力が弱っていっている母。洋裁店のしごとだけはなんとか続けているのがすごいと思う毎日。先日母の引き出しがあふれそうになっているのを整理しようと中身をぜんぶ出して、いるものと捨てるものに分ける作業をした。この作業がとても好きでわたしの整理整頓は、いるか、いらないかの2択なので早い。
そのあと、いるもののうちいま使うものといま使わないものにわけて、いま使わないものは袋に入れてなまえを記して別の場所へ保管。
という作業をしていたらなんと、母が若いころに買った手巻きの時計と真珠のネックレスが出てきてびっくり! この小さな引き出しに何十年も眠っていたのね…。

手巻きの時計はかつて20年か30年前にちらりと実家で見たことがあり、あの時計可愛かったなぁ、、どこにいったんだろう?と思っていたもので母に時計を見せたら「あげるけー使いんさい」と言う。えーもらえるんだぁとうれしく、早速小さな手巻き時計をまいにちつけて出かけている。この時計、調べてみると1964年ころに発売されたSEIKOのホワイトシリーズというものだった。60年前、母は27才。聞いてみると「若いときに月賦で買った」と言う。げっぷということばを若いひとは知らないだろうな、、。

手巻きの仕方もうろ覚えだけれどやっと慣れてきた。まいにちまいにち巻き巻きしてから1日が始まる。愛着がすでに増していてたいせつにしたいと思っている。わたしの手首にぴったりジャストサイズだった❤︎
もうひとつは真珠のネックレス。きれいなケースに入っていた。これも月賦で買ったらしい。淡い色の真珠で止め金もレトロで可愛い。眠っていたふたつのたからもの。愛をふたたび。

enjoy the day

人生は一瞬一瞬の積み重ね 小さなひとときを愉しみ味わいながら暮らしています。

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