明日があるさ
"頂上についたとき、となりの高い山を見て「ああ、まだ登らなくては、となりはもっと高い」という気持ちになるよりも「たいへんだったなあ。でも、いろいろあって、面白かった。よくここまで来た。下山して、ゆっくり休んで、心から登りたくなったらまたとなりにチャレンジしよう。したくならないかもしれないけど、そうしたらしなくていいか」
というほうが豊かではあるまいか?"
吉本ばななさんの「イヤシノウタ」という
本の中の "明日があるさ" という題の文章が
とても良くて、何度も繰り返し読んでいる。
この文章がほんとによくわかる。"したくならないかもしれないけど、そうしたらしなくていいか" ということばが、笑ってしまいながらもその通り、と思う。ここまでがんばった自分はすごい、よくやったと自分をほめてあげる。いい思い出もできたからそれでいいじゃないとひらき直る。そんな風に折り合いをつけたりひらき直りながらの日々が人生なんじゃないかなと思ったりする。人生は山あり谷ありだけれど、味わい深いものだと思う。
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